自作パソコンのパーツ選びで一番最初に悩むパーツ。
それはマザーボードだと思います。
マザーボードはパソコン作りに必要なパーツでも簡単に紹介しましたが、大きさや拡張のしやすさによって自分のニーズに合ったものを選ぶ必要があります。
ただ、実際に選び始めてみるとわかるのですが、自分のニーズに合ったものが必ず複数出てきますし、価格もビンからキリまで。。。
この記事では管理人がマザーボードを選ぶ時の基準についてお話したいと思います。
マザーボードは何をするパーツなのか?
そもそもマザーボードの役割について考えたことってありますか?
マザーボードの役割は、その名のとおりパソコンを使うときに動作するすべてのパーツが繋がれる「母なる基盤」です。
使っているときにはあまり意識しませんが、CPUやメモリ、ハードディスク、マウス、キーボード、光学ドライブ、グラフィックボード、パソコンの一部として動作するパーツはすべてマザーボードに接続されます。
逆にマザーボードに接続されていなければ、そのパーツはパソコンの一部としては動作しません。
選ぶときの注目ポイント!
CPUソケット
1番の注目ポイントは「CPUソケット」です。なぜこのパーツに注目する必要があるのかというと、ソケットの選択により搭載できるCPUが決まってしまうからなんです。
CPUソケットというのは、マザーボードにCPUを接続するための端子で、形状によって下記の3種類に分けられます。
- PGA:ピン グリッド アレイ
CPUの裏側に剣山のようなピンがたくさん並んでいるのを見たことってありますか?この形状をPGAといい、PGAのCPUソケットにはピンを受ける穴が規則正しく並んでいます。この形状を選ぶ場合「ピン折れ」には十分注意してください。CPUを買い直すかマザーボードを買い直す羽目になります。
- LGA:ランド グリッド アレイ
LGAはピンとそれを受ける穴で接続されるPGAとは対照的な形状で、CPUの裏面にもCPUソケットにも丸くて平たい電極がついている形状のものになります。この形状はピン折れの心配がなくおすすめです。
- BGA:ボール グリッド アレイ
マザーボードへの取り付け、取り外しが簡単な、PGA、LGAとは異なり、BGAはCPUの裏側に「ボール」上の丸い端子がついています。接続方法はPGA、LGAとは異なり、基本的にハンダでの接着をしてあげる必要があります。ノートパソコンなどで採用されているモデルが多く、この形状のマザーボードはCPUがすでに接着された状態で販売されています。CPUをユーザが取り換えることは(相当器用な人でもない限り)できません。
また形状による分類のほかにも、CPUソケットには型番がありソケットの型番に一致するCPUしか取り付けることはできません。
例えば
- Socket478
- LGA1156
- LGA1155
などです。
せっかく購入しても取り付けられないという悲劇に合わないためには、ここをよくチェックしておきましょう。わからなければパーツショップの店員さんに聞くのが一番手っ取り早いです(笑)
チップセット
次に重要なチェックポイントは、チップセットです。
チップセットはマザーボードの一部としてあらかじめ組み込まれている電子回路で、役割はCPUとマザーボードに接続されているパーツ間のやり取りを、管理・制御することです。
CPUソケットとチップセットの組み合わせで取り付けられるCPUは決まります。
メモリスロット
パフォーマンスをもっと上げたい場合メモリの増設が最も手っ取り早い方法なのですが、マザーボードに用意されているメモリスロットが足りなければ増設はできません。
そのためメモリスロットの数にも少し余裕を見ておいたほうがよいでしょう。
例えば2つしかメモリスロットがない場合、メモリを16GBまで上げようと思った場合、8GBのメモリが2本必要になります。しかし4つのメモリスロットを持つマザーボードであれば4GB×4本という取り付け方もできるんです。
8GB×2と4GB×4で何が違うのか?というと、メモリそのものの価格です。一本当たりの容量が大きいほどメモリ単価は上がる上に、取り付けているうちの1本だけが故障した場合を考えるとコストパフォーマンスにも大きく影響してくることになるんです。
まとめ
マザーボード選びはマザーボードだけを見ればいいわけではなく、CPU、チップセット、メモリスロットなど取り付けたい各パーツの特性をきちんと考えて選ぶ必要があるんです。
逆にいうと使いたいCPUやメモリの容量が決まっていれば、使用できるマザーボードを絞り込むことは比較的容易なんですね。
パソコンを使うテーマ(目的や欲しい機能、パフォーマンス)を元に慎重に選ぶようにしましょう。
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